2011.10.14
長らく更新出来ずに申し訳ございませんでした。
この間、新政権に変わり、新任された拉致問題担当大臣は「えー!?」という非常に残念な結果となり、ますます民間の力で被害者救出をしなければと思う次第であります。また、現地調査という機会の中で失踪関連最終地点によるご家族のメッセージ収録は、大変心に響く大きな意味のある企画をなりました。
調査会は4月以降、大変厳しい運営状態が続き、ついにこの10月18日をもって4Fフロアを空け渡す事になりました。すべての機能をスタジオのある3Fフロアに集約し、規模を縮小してでも活動の手を緩めない事が最優先です。これからもすべての拉致被害者救出へ向けて、全力で取り組んで参ります。
今後とも皆様のご支援、ご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
特定失踪者問題調査会
専務理事 村尾建兒
大雑把ではありますが、この間のご報告致します。
●10月12日 近況報告
10月末は世界的な周波数改変期であり、現在「しおかぜ」も総務省との間で、年度後期についての周波数調整を行っています。依然「しおかぜ」に対する北朝鮮当局からの妨害電波工作は止む事のない状態の中、出来るだけ北朝鮮内での受信環境を確保するために、周波数調整にも最善を尽くす所存です。
●10月11日 霧島市長メッセージ収録
10月11日、しおかぜスタジオにて前田終止(まえだ しゅうじ)鹿児島県霧島市長のメッセージ収録が行われました。
市長は拉致被害者や特定失踪者のご家族にお会いした際、その苦しい胸の内に心を打たれた心境をお話になり、また、市長として北朝鮮当局による人権侵害に、 関心と認識を深める広報や啓発活動を推進するなど、いつでも拉致被害者の皆さんがお帰りになれるよう市民のみなさんと心を一つにしながら、取り組んで行く 事をお話になりました。
この模様は10月22日(土)からの朝鮮語、日本語ニュースの中でご紹介し、今後もランダムでリピート放送を行います。収録にご協力くださった皆様に感謝申し上げます。
前田終止霧島市長
●9月25日 秋田青森現地調査同行のご家族メッセージ収録
9月24日〜25日で実施した1000キロ現地調査第2回、秋田、青森に同行し参加されたご家族によるメッセージ収録を行いました。
第1回現地調査に引き続き、失踪関連最終地点による収録を行う事により、それぞれのご家族は、ついさっきまでそこに居たように呼びかけ、言葉を振り絞り、思いが滲み出るメッセージとなっています。これまでの収録とは一味違うこの企画は今後も続けて参ります。
この模様は10月8日(土)9日(日)10日(月)放送の朝鮮語、日本語ニュース番組の中で秋田分紹介し、その後22日(土)23日(日)24日(月)放送の朝鮮語、日本語ニュース番組の中で青森分を紹介します。また、今後ランダムでリピート放送を行います。また、この時の様子も含めた調査会ビデオ第6弾(現地調査シリーズ)DVDを現在制作中です。ご期待ください。
ご協力くださった皆様に、改めて感謝申し上げます。以下は収録者リストです。
9月24日
木村かほるさんへ 姉、天内みどりさんから 秋田高等看護学校跡
松橋恵美子さんへ 母、松橋チヤ子さんから 最後に目撃されたガソリンスタンド跡
薩摩勝博さんへ 妹、品川貴美子さんから 失踪時に同行女性が居住していたアパート跡
9月25日
今井 裕さんへ 兄、今井英輝さんから 自宅近く、最後に目撃された場所
木本佳紀さんへ 父木本厳さん、母和子さんから 失踪時に居住していたアパート跡
平山政子さんへ 兄平山勳さんから 失踪時に勤務していた店舗跡
●9月7日 開かれた北韓放送からの取材
同じ対北放送として、ほぼ同時期から放送を開始している「開かれた北韓放送」から、現状の対北放送の調査も兼ねて取材を受けました。
「しおかぜ」は拉致被害者救出を最大の目的としておりますが、彼らは独裁政権の崩壊、北朝鮮人民の開放を目的とする放送という事から言えば、若干違っているのかも知れません。しかしながら同じ対北放送として「しおかぜ」には大変関心を持っています。
まず一つは、家族の声放送について大変興味があるようでした。例え自分の家族からのメッセージでは無くても、同じ日本から訴える家族の肉声は、自分に置き換えて理解が出来る、必ず届くと共感していました。
そして運営方法ですが、韓国を拠点としている彼らにとって、大半が一般国民からのカンパで運営する「しおかぜ」に大変驚愕していました。韓国の中ではこのような事で市民からお金を集める事は難しい状況のようです。実際彼らの運営資金は米国国務省から出ています。
対北放送を行う団体に取って、運営資金の問題はどこも大変厳しいようです。
拉致問題対策本部だけは違うと思いますが・・・
これからも同じ対北放送として北朝鮮包囲網を強化し、共に連携出来ればと考える次第です。
●9月7日8日 UIゼンセン同盟定期大会 横浜
今年もUIゼンセン同盟ヤングリーブスの皆さんのご協力の下に、定期大会会場にてしおかぜグッズ販売及びカンパ活動が行われました。
同じロビーでは、東日本大震災へのボランティア活動の報告や支援バッチの販売など、多くの方が関心を寄せていました。もちろん「しおかぜグッズ」の販売コーナーにもたくさんの方々が足を運んで頂き、志のある応援をもらう事が出来ました。UIゼンセン同盟の皆様に心よりお礼申し上げます。
●9月 近況報告
4月以降朝、夜共に3回の周波数変更を行いましたが、夏期という事もあり、また、国内外からのリスナーの皆様からの情報も多数寄せられる状況の中、「しおかぜ」は、北朝鮮当局による妨害電波を押さえて、概ね良好な受信状態の日が多くある事が確認出来ています。
今後、季節は秋へと変化し状況が厳しくなって行く事は確実です。引き続き皆様からの受信報告も参考させて頂き、出来るだけ良い受信状態の確保に努めて参る所存です。
●8月20日 北海道ブロックメッセージ収録
8月20日、北海道ブロック家族懇談会が行われ、ご参加頂いたご家族による呼びかけメッセージの収録が行われました。
それぞれが、涙まじりに失踪された肉親へ声を掛け、必ず再会すると強い思いをお話になっています。収録にご協力くださったご家族の皆様に心より感謝申し上げます。
この音声は8月末〜9月初めに日本語、朝鮮語ニュースの中で紹介させて頂いており、また、ランダムで再放送させて頂きます。
以下収録者リスト
・斎藤裕さんの姉 斎藤由美子さん
・曽ヶ端崇史さんの父 曽ヶ端勝さん 母 富子さん
・岡田優子さんの姉 結城チエ子さん
・木本佳紀さんの母 木本和子さん
●8月21日 UIゼンセン同盟北海道署名活動と街頭メッセージ収録
8月21日、UIゼンセン同盟ヤングリーブス北海道の皆さんが中心となり、札幌中心部の大通り公園にて、拉致被害者早期救出のための署名活動が行われ、同時に「しおかぜ」では署名にご協力くださった皆様の中から、日本国民の声として街頭インタビューをさせて頂きました。
多くの皆様から「一刻でも早く日本に帰って来てほしい」「必ず助けに行くから頑張ってください」と真の国民の声をメッセージとして収録させて頂く事が出来ました。収録にご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。
この模様は8月末〜9月初めに、日本語、朝鮮語ニュースの中で放送されています。
●8月4日 韓国からの北朝鮮向け放送
これまでも、韓国を拠点とした幾つもの団体が、対北朝鮮向け放送を行っていますが、また新たにその放送が増えたようです。
こちらに入った情報によれば、この局は本年3月初頭から受信され、不定期での放送を行っていたようですが、7月末頃からは毎日放送を開始しているとされ、番組内容は北朝鮮市民に喚起を呼びかける内容であると伝えられています。
発信元は韓国江原道の北部に位置し、軍事境界線に非常に近い春川(チュンチョン)にある新設された送信所からと見られています。春川(チュンチョン)と言えば韓国ドラマ「冬のソナタ」のロケ地として大変有名で、自然溢れる風光明媚な観光地ですが、その春川(チュンチョン)送信所が先日、無線周波数を管理している国際機関ITU(国際通信連合)へ登録申請を行い、その申請者はMND(Ministry of National Defense)韓国国防部と見られています。
これまで韓国国防部のラジオ放送は2004年放送を終了した軍事境界線の非武装地帯で実施した北朝鮮向け拡声器放送「自由の声」が有名ですが、新たに送信所を新設してまで、再度対北放送を開始するのは北朝鮮内部にも大きな変化の予兆があり、韓国政府としてもそれを促す重大な局面にあると判断したからでしょう。
我が国の政府も対北放送は行っていますが、残念な事にすべて拉致被害者を救出する確信を突いた姿勢で放送を行っているとは全く言えません。政府として救出するために何をすべきなのかを考えれば、韓国国防部と同様な日本の防衛省がこのような対北放送に乗り出しても全く不思議ではないはずです。
我々「しおかぜ」は、すべての拉致被害者救出のために、今後も全力で放送を続ける所存です。
●6月25日 島根県江津市長メッセージ収録
6月25日、島根県田中増次江津市長によるメッセージ収録が、しおかぜスタジオで行われました。島根県には、特定失踪者益田ひろみさんが存在し、その立地条件からも北朝鮮との関係は根深い地域です。よって、これまでも溝口善兵衛島根県知事、福原益田市長等、首長の積極的な行動により「しおかぜ」でのメッセージを放送して参りました。
田中増次江津市長
●6月13日 北陸3県失踪関連地点現地収録
6月10日〜12日の3日間、富山、石川、福井の北陸3県において実施した「拉致・工作員上陸浸透に関する1000キロ現地調査」において、調査に動向されたご家族による失踪関連最終地点でのメッセージ収録を行いました。この企画は今回が初めてとなります。
それぞれのご家族は、現場からでなければ伝えられない思いでお話になり、もう一度会いたいと願い溢れるメッセージとなりました。この収録は6月18日夜より既に放送されていますが、今後も特集番組を制作しランダムで再放送を行います。また、今後も行われる現地調査において、この企画は続けて参ります。収録にご協力頂いた皆様に感謝申し上げます。
北陸現地調査メッセージ収録者リスト
6月10日富山県
○山田建治さんへ(越中国分駅裏国分浜)
同級生 宮村和雄さん 従兄弟 青木国生さん
○荒谷敏生さんへ (庄川口駅付近川辺)
妹 文恵さん 母 すみ子さん
○谷ヶ崎清一さんへ(東新湊駅前)
姉 友栄さん 母 世智美さん
○屋木しのぶさんへ(新田さん自宅)
叔母 新田弘子さん 弟 屋木秀夫さん
○水島慎一さんへ(宮崎海岸)
弟 水島嘉導さん 親戚 水島一郎さん
6月11日石川県
○安達俊之さんへ(白山町交差点)
母 安達道子さん
6月12日福井県
○林雅俊さんへ(越前海岸)
父 林俊雄さん
○山下貢さんへ(越前海岸)
母 山下きよ子さん
○河合美智愛さんへ(越前海岸)
母 河合喜代子さん
○宮内和也さんへ(世久見漁港カヌー艇庫)
母 宮内みちこさん 若狭町町長 森下裕さん
●6月5日 UIゼンセン同盟「拉致の現状としおかぜプロジェクト」勉強会
6月4日 UIゼンセン同盟広島県支部の皆さんが「しおかぜ」スタジオの見学並びに勉強会で来訪されました。この企画は毎年の恒例になっており、国会見学等とパッケージで行われています。日頃から拉致問題解決に向けて熱心に取り組んでいるUIゼンセン同盟の皆さんですから、現状を知り、更なる早期解決への意欲を感じる大変充実した機会となりました。今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。

●4月25日 「ふるさとの風」「日本の風」で、しおかぜからのメッセージ
「しおかぜ」の番組内で、毎回「日本政府からのメッセージ」というコーナーを放送していますが、この度、政府が運営、放送する北朝鮮向け短波放送「ふるさとの風(日本語)」「日本の風(朝鮮語)」内で、特定失踪者並びに調査会の活動についての紹介をするコーナーが4月末に放送されました。
コーナーの後半部分では「しおかぜからのメッセージ」として、番組内容や放送時間、周波数を紹介し、「日本国全体が拉致、そして北朝鮮から出られなくなった皆さんを、救出するために力を尽くし、日本で待っている家族は必ず再開を信じている」事などを呼びかけ、また「いつでも緊急放送が出来る体制で、皆さん全員を救出するまで、放送は必ず続ける」事を「しおかぜ」のメインテーマである「ふるさと」の曲に乗せて放送しています。
こちらは毎回という訳ではありませんが、今後もこのような企画で対北放送間の連携を続けて参りたいと考える次第です。
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